こんにちは。皆さんネットで食材を頼んだ経験はありませんか?
今でいうと“Amazon fresh“や“生協“、大手スーパーのネット販売などがありますね。
食品の宅配サービスは、コロナの影響で現在目覚しい成長を遂げているんです…
特に生協は、過去にないほどの伸びをしており、昨年より130〜150%と会員数も増えているとか…
コロナで儲かりまくってる会社がこんなところにあるとは!って感じですよね。(笑)

食品商社で働く筆者が、「宅配事業がなぜ儲かるのか?」その仕組みを大暴露いたします!家に頼んだら届くって、めちゃくちゃ楽で、便利なんですよね。ウーバーイーツはその進化系といえますね。
なぜ宅配事業が儲かるのか?その原価と、どこで皆さんが払った高いお金は吸い取られているのか?その理由を説明し、今一度自分の食生活を見直してもらう
ウーバーイーツの手数料

皆さんが宅配サービスと聞いて、最も最初に想像するのが“ウーバーイーツ“でしょう。東洋経済オンラインさんがこんなツイートを先日していました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、テイクアウトやデリバリーに注力する飲食店が増加。しかし、デリバリーは手数料が高く、飲食店は意外と儲からないという現実が。タリーズコーヒージャパンの創業者・松田公太氏が語る飲食店の現状と未来とは?#東洋経済オンラインhttps://t.co/Zh9arVQPyU
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) July 13, 2020
ウーバーイーツの売上に対する手数料はなんと38%!例にあげると、ウーバーイーツで1000円で購入したハンバーガーは、380円はウーバーイーツ側に利益が落ち、残りの620円をお店がもらえるというシステム!
がっぽり儲かっているのは生産者ではなく、配達プラットフォームなんですね。
コロナで再燃!生協の宅配が今最もアツイ!
冒頭でも話したように、生協という業態が今めちゃくちゃ利用者数が増えているのをご存知でしょうか?
昨年比でいうと1.3倍から1.5倍の会員数となっており、その継続率も安定しているとのこと。
人気の理由は間違いなく利便性と、買い物を楽しめる娯楽性。
- 家でお手頃な価格で地方の特産品を買える
- 毎回買うものが決まっているので、冷蔵庫が空になる心配もない
- 混み合ったスーパーに行く必要も無し
- 生協でしか買えないこだわり商品も人気!
という様に、今の消費者のニーズをガッチリ掴んでいます。「ウーバーは高いけど、楽に家庭の1品を足したい。」、「日用品もお手頃に買いたい」。そんな生活者の悩みを包括的にカバーしてるのも魅力の1つ!
生協ってなんで人気なの?

生協という業態は、非常に特殊な業態で、基本的に注文を受けたら、その分を翌週にお届けします。=①廃棄ロスが出ない!
また、配達料金を加味した価格設定になっていながら、②ついついまとめ買いしてしまう紙面づくりの工夫が施されています。毎週50p以上の冊子が届けば、1、2品しか頼まないなんてことはできませんよね?ついつい「あれもこれも」という考えで、気づいたら10000円越えなんてザラです。
③組合員(利用者)の声がすぐに反映される協同組合という組織形態!
クレームをスーパーで店員に言っても、その商品が改善されて店頭に並ぶなんてことはなかなかないでしょう。ですが、生協はその業態上、みんなで良いものを作るという考えから、利用者の声が届きやすい。
1回に5つもクレームが上がった際には、必ずその点は改善されて、リニューアルされるでしょう。こんな組織だと確かに利用者も安心しますよね。根強いファンも多くいるとか…
生協の儲かる仕組み
生協はなぜ儲かるのか?理由は次の3つ⬇️
①生協の取り分が高い(売上の35%)
②廃棄ロスが少ない
③毎週定期購買できるので、利用会員増は売上増に直結する
基本的に商品がスーパーに並ぶ際の流れは、製造メーカーがつくり、それを我々食品商社がスーパーに卸し、店頭に並びます。
この際に取れる利益は、食品商社が1%程度。そしてスーパーも人件費などを削ると残る利益は1%にも満たないのです。
一方生協では、売上の30%以上の手数料を手にし(300円のものなら200円で得る)、残りを送料や人件費に当てています。これは、かなり利率の高いビジネス!
ウーバーイーツもそうだった様に、我々は食品の手数料(送料やその他費用)に多くのお金を支払っているという事実。ですが、この利便性というニーズは、今後もっと拡大していくでしょう。外食に払う高い費用が減った分、宅配にシフトする流れ!
これが今後の食への出費のスタンダードになるのかもしれませんね。
それではまた👋
コメント